Minimom 子育ての日々と、読んだ絵本のこと

むしたちのえんそく

むしたちのえんそく (絵本・こどものひろば)

林の虫達が、池に遠足に行くお話です。
得田之久さんの絵本ということもあり、単に擬人化された虫がなんとなく行動する絵本じゃあ、ありません。
ちゃんとその昆虫の特徴をベースにして昆虫の面白さがたっぷり盛り込まれているので、読めば読むほど絵本に登場する虫達に愛着が湧いてきます。
もちろん定番のカブトムシやカマキリにも愛が芽生えますが、それ以上にハンミョウ、ハナムグリ、ケラ、ミズカマキリ等の、あまり馴染みが無い虫への興味がむくむくと・・。
どんな虫なんだろうと実物見たさに昆虫館へ行ってきました!

一番見たかったのは「ハンミョウ」と「ミイデラゴミムシ」。
ハンミョウは標本がありました。ほんとに色がキレイ!(この表紙の右下にいるカラフルな奴です。)
この「むしたちのえんそく」にも登場して、「道教えといわれているよ」と書いてあったんですが、山道なんかで人の数メートル先をまるで道を教えてくれているようにぴょんぴょん飛ぶという習性があるそうな。
ああやっぱり本物が見てみたい!

ミイデラゴミムシは、まったく見られず。「むしたちの」シリーズでよく登場する昆虫なので、せめて標本だけでも見れるだろうと思ってたんですが。残念・・
オナラが特徴の虫なので、こちらもぜひ本物のオナラを見てみたい!

他、見られたものは、タガメ。本当に腕が太い!たしかに村長さんっぽいわー。
あとゲンゴロウの餌やりタイムに居合わせて、食べてる姿を見ることができました。
なんか口元がもぐもぐ動いててかわいい・・・

今までも2~3回行ったことのある昆虫館だったんですが、絵本で虫に興味を持ってから行くと全然印象が違う!これが一番の驚きでした。
改めて絵本の良さとして、色んなものへの興味を広げてくれることや、「好きなもの」への入り口になってくれるということを、実感しました。

同じものでも自分が変わるとまったく違うものに見える。
いくら環境が整っていても自分に受け取る準備がなくては意味が無いんだな、と。
じゃあ、娘のこれからの時間も、漫然と「何かを与える」だけでは豊かにならない。
ワクワクできる土台の方を育ててあげることを意識して、一緒に過ごしたいなと思いました。

作:得田 之久 / 絵:久住 卓也

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